【書評】逆境の中にある人へ『人生の勝算(幻冬舎)』(前田裕二)

Review

こんにちは、Ryoです。

今回は、若手実業家の前田祐二さん著作「人生の勝算(幻冬舎)」についてまとめてみました。

普通のビジネス書に飽きてしまった人や、自分にとっての人生の方向を見失ってしまった人にも是非読んで欲しいと思います。

以下のような人におすすめです。

・逆境の中にいる人

・人生の指針を見失ってしまった人

・自分の生き方に自信を持ちたい人

・青年実業家に至るまでの体験を知りたい人

著者は「前田裕二」さん

SHOWROOM代表取締役社長 前田祐二さんです。

前田さんは早稲田大学を卒業後、外資系投資銀行に入行、2013年にDeNAに入社し現在のSHOWROOMを立ち上げました。

現在は会社の代表取締役でありながら、作家やコメンテーターとしても活躍しています。

朝の情報番組「スッキリ」の火曜コメンテーターとしての顔が有名かもしれませんね。

経歴だけでなく外見もとてもかっこいい方です。

どんな本?

この本では、前田さんがどんな経験をしてきたのかエピソードを挟みつつ、SHOWROOMで実現したいことや未来についてまで語っています。

この本で伝えたい大事なことは3つ

絆の大切さ

8歳で両親を失い、ギターの弾き語りでお金を稼ぐ幼少時代。

弾き語りの活動場所を変え聞いてくれる人のリクエストに答えることで、コミュニケーションを深めていくことに成功し、多いときは月10万円を稼ぐほどに。

この体験で彼は 絆の深さ を学びました。

後のコミュニティ(及びコミュニティの集合体としてのプラットフォーム)ビジネスに確実につながっていく経験です。

人々がエンターテインメントに何を求めているか。

人はそのパフォーマンスの質やブランドを求めているのではなく、インタラクション(相互作用、双方向の濃い関係)を求めてるのではないかという結論に至ります。

努力の大切さ

両親を失って不遇の生活をしていた前田さんは、先天的な理由のために挑戦できなかったり能力差が出ることが悔しいと思い始めます。

その「逆境が人を高みに導く」という価値観をもち、それを人生をもって証明する。

そのために大きな成功をおさめる必要がありました。

とにかくお金を稼ぎたいということで、外資系投資銀行 UBSに入行し、一人の天才(宇多川さん)と出会います。

「勉強なんかいらない」

「仕事で大事なのはとにかく人に好かれること」

前田さんは、そんな宇多川さんの言葉から、自ら人を好きになること当たり前のことを圧倒的なエネルギーを持ってやり切ることを学びました。

証券ブローカーが日経新聞を読むのは基本中の基本、でもそんな当たり前のことをしている人は意外と少ない。

当たり前のことを徹底的にやり切ることで他との差が生まれる。

前田さんは誰よりも早く出社し、資料や新聞を読んだり下準備を行い、徹底的に努力しました。

人生の「コンパス」を持つ大切さ

自分をさらけ出したコミュニケーションでお客様や周りの人と濃いインタラクションを構築し、圧倒的な努力をしてきた前田さん。

本書の結論と言ってもいいくらい大切なことだと思います。

それは「人生のコンパス」を持つこと。

新しいことに挑戦する前に自問しよう。

「コンパスは持っているか」

コンパスとは、航海の時に船が頼りにする方位磁針のことです。

私たちは自分の人生に対するコンパスを持っているでしょうか。

自分にとって何が大切で、何を決めているか。

前田さんは徹底的に自分自身と向き合い自己分析をすることでコンパスを得ます。

誰もが平等な機会を得て、努力と熱量で高みへ行ける

本作を通じて同様な表現が何度か出てきます。

人はその境遇などの先天的なものではなく後天的に人生を変えていける

という強いメッセージを伝え、それをまさに体現していった前田さん。

またそうした自己実現の場としてSHOWROOMを自ら作り上げて世界一を目指しています。

今自分が何かしらの逆境にあるとしたら、是非この本を手にとって欲しいと思います。

単なるビジネス書ではなく、誰にとっても人生にプラスとなれば、という想いが詰まっています。

人は死にます。必ず、死にます。

当たり前だけれど普段あまり意識していない。人には終わりがあるということ。

前田さんは身近な人の死という体験を通して、終わりを強烈に意識し始めます。

みんながみんな同じような体験や考え方を持つわけではないので、「死を意識しろ」と言っても難しいと思います。

でも死が訪れることはみな平等です。

本書でも下記のことばが引用されています。

お前が今日やろうとしていることは、今日が最後の日だとしても、やるべきことなのか?

スティーブ・ジョブズ

漫然と暮していると忘れがちですが、時間は有限。

自分のコンパスに従って全力で生きているか?思わず自分の人生を見つめ直しました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

正直ここで紹介しきれない驚くようなエピソードが他にもあるので是非本書を読んでいただきたいと思います。

ニューヨークでの奮闘記や、SHOWROOM立ち上げ時の苦労など、

逆境をはねのけてどのようにして現在の前田祐二ができあがったのかを知ることができます。

また、前田祐二さんと言えば「メモの魔力(幻冬舎)」がベストセラーとなり有名ですが、

メモをとることの重要性のみならず、自己分析のより実践的な方法や質問がつまっています。

特に自己分析をしている就活生であれば、合わせて読むことで必ず自分の力になるでしょう。

メモの魔力についてもまた別の記事で紹介できればと思います。

以上です。

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